管理者の方へ

ビーコンの設置・チャンネルの作成をご検討中の方へのご案内です。

具体的な申請手順については、本ページ下部のリンク先でご案内しております。

MOCHA の設置でできること・できないこと(しないこと)

できること1:現地に行かなくても混雑状況を確認できるようになります。

学科で利用する講義室や会議室、研究室で利用する実験室などにビーコンを設置することにより、そのスペースを予約したり、混雑状況を提示することができます。
情報の公開範囲は「チャンネル」と呼ばれる単位で制御ができます。
公共性の高い空間では、混雑状況でのリアルタイム表示が可能です。研究室やサークルなどのクローズドなスペースでは、現在の在室者の情報を表示できます。 現在提供しているチャンネルの機能の詳細については、こちらからご確認ください。

できること2:構成員自身が自分の滞在履歴を確認できるようになります。

ビーコンを設置すると、構成員(教職員や学生)が自分自身の滞在履歴を細かく記録・確認できるようになります。
講義室や食堂など、多くの人が出入りするスペースへの設置が特に有効です。

できること3:新型コロナウイルス等に感染した場合に、当該構成員の滞在履歴を確認できます。

構成員が新型コロナウイルス等に感染した場合、学内での濃厚接触候補者をリストアップする必要があります。
検査で陽性になった構成者は MOCHA を用いることで、学内における過去の滞在履歴を提出することができます。
MOCHA による滞在履歴は、学内での濃厚接触者の有無等の聞き取りに活用できます。 なお、本人の許可なしに当該構成員が誰と接触したかの情報を MOCHA から提供することは一切ありません
濃厚接触が生じたと判定されたスペース・時間に滞在していた利用者に対して、MOCHA から通知を行うことはできますが、 通知を受けた利用者の情報を MOCHA から提供することも一切ありません

できないこと1:チャンネル管理者による、利用者の滞在履歴の把握はできません。

公開型のチャンネルで公開されるのは、そのチャンネルに紐づけられたスペースの混雑情報のみです。
非公開型のチャンネルでは、管理者であってもチャンネルに紐づけられたスペースでの現在の在室情報のみ閲覧できます。
新型コロナウイルスへの感染が発覚した場合などを除き、滞在情報や過去の滞在履歴等をチャンネル管理者が閲覧することはできません

できないこと2:学外での行動の把握はできません。

MOCHA システムでは、GPS や Wi-Fi による位置情報の取得はしていませんので、学外で滞在情報を記録することはできません
アプリ内部で位置情報の処理をする関数を利用する関係で、位置情報の利用を許可する必要がありますが、ビーコンの電波のみを用いて滞在情報を取得しています。

できないこと3:ユーザー間の距離の把握はできません。

MOCHA や COCOA が用いる Bluetooth による信号強度のみでは、現在は利用者間の正確な距離を測ることができません。
信号強度はビーコンの設置環境やスマートフォンの性能に大きく依存しますので、原理上ほぼ不可能といえます。

ビーコンについて

MOCHA で利用しているビーコンは iBeacon とも呼ばれ、Bluetooth 対応の 2.4GHz 帯の電波を 1 秒毎に発します。 Wi-Fi などとの電波の混信はありません。 電波の到達範囲は数メートルから最高で 100m 以上ですが、出力を弱めたものを送付しています。

室内の壁や天井に両面テープで取り付けます。研究室や数十名規模の講義室は 1 個、大規模な講義室などは 2-3 個の設置が目安です。

電池駆動で小型のコイン大のものは 1 年、直径 6cm のものは 5 年電池が持ちます。

ビーコンの価格は一つ 1000 円程度ですが、現在は 1000 個まで無償で提供しています。

チャンネルについて

講義室や研究室など、管理区域毎に「チャンネル」を作成できます。

現在は「混雑統計」「在室者表示」「在室人数履歴」「滞在予約の管理」の 4 つの機能を提供しております。
各機能の詳細については、以下をご確認ください。

機能の詳細

  • 混雑統計
    公開チャンネル管理下のスペースの混雑状況を、プライバシーに配慮して三段階の混雑度として公開しています。
    混雑状況からご確認いただけます。

  • 在室者表示
    混雑統計よりも詳細に、現在誰がいるかを確認することができます。
    研究室などのクローズドなチャンネルで利用可能となります。
    なお、過去の滞在履歴を閲覧することはできません。

  • 在室人数履歴
    チャンネル管理下のスペースの在室人数の履歴を確認できます。
    研究室などのクローズドなチャンネルで利用可能となります。
    なお、確認できるのは人数の履歴のみです。

  • 滞在予約の管理
    チャンネル管理下のスペースへの滞在予約の申請を確認・承認できます。
    申請を確認・承認できるのは、チャンネル管理者のみです。
    予約の承認は自動・手動のいずれかを選択できます。
    なお、過去の予約を確認することはできません。

よくある質問

MOCHA のビーコンを設置すると、 混雑状況 でその部屋の使用状況が外から丸見えの状況になりますか?

いいえ。

Web 上での混雑状況マップに混雑状況が表示されているスペースは、そのスペースの管理者(学科の施設担当者や、研究室の教授など)がビーコンの設置を希望し、さらにそのビーコンを「空間統計可視化」に含めて匿名の混雑情報が公開することを明示的に指定されたスペースのみです。

ビーコンの申し込み手順にて、 「本項目を許可すると、在室者が 3 名以上の場合に匿名化された混雑度情報が公開されます。講義室や図書室などは公開を推奨いたします。特定のメンバーしか出入りしない研究室などは非公開で構いません。」と案内しております。

既に設置されているビーコンに関してここに齟齬はないと考えておりますが、公開が相応しくない場所が公開されているようでしたら、お問い合わせフォームを通じてMOCHA管理者にお知らせください。

また、プライバシー保護のため、混雑状況マップやその他の「滞在者数」を表示する場合でも、在室者が 3 名以下(0〜3 名)の場合は「3 名以下」と表示するにとどめております。

研究室にビーコンを設置すると、そのビーコンの情報を他の人(チャンネル)でも混雑情報を得ることが可能になるでしょうか?

チャンネルの開設には審査があり、審査を通過したチャンネルについてはそのチャンネルの利用規約に応じた情報の公開が行われます。

チャンネルとビーコンの紐付けに関しては自由にできるようになっていますが、プライバシー保護などの観点から、以下の対応を行っています。

  • チャンネル申請者の正当性チェック
    申請一つひとつのチェックを行い、そのビーコンとの紐づけの妥当性を MOCHA 管理者が審査します。
    また、チャンネル申請者にチャンネルに表示され、正当性がないと思われるチャンネルについては「通報」できる機能を実装しています。
  • チャンネルフォロワーと滞在者情報の表示について
    チャンネルには講義室型と研究室型があります。
    講義室型チャンネルは、誰でもフォローできますが、公開される内容は滞在者数など個人情報を含まない情報のみです。
    研究室型チャンネルは、フォロー申請をチャンネルの管理者が承認した場合に情報が見られるようになるチャンネルです。
    見られる内容は、「現在の在室者の名前」「将来の滞在予約者」です。 誰がいつ滞在したかという過去の履歴は表示する予定はありません。
    また、一つのスペースが複数のチャンネルに含まれる場合、利用者の個人情報は、当該利用者がフォローしているチャンネルにのみ表示されます。
    (複数の研究室で一つのスペースを共有している場合、それぞれの研究室チャンネルでは、自分の研究室の学生の名前しか見えません。部屋の中にいる人数については 3 名以上いればフォローの有無に関わらず見えます。)

お問い合わせ

追加機能の要望などのご質問・ご相談は、お問い合わせフォームまでご連絡ください。